「 歯周病治療の為のブラッシング 」 と 「 予防のブラッシング 」
歯肉や歯が健全な状態であれば、毎日の短い時間のブラッシングでも
虫歯や歯周病の予防はできます。けれども、歯肉が腫れていたり
歯が動いて磨きにくい状態となれば、「 治療の為のブラッシング 」 が必要となります。
まずは、症状にふさわしい 「 歯ブラシ 」 を選択する事から初めて下さい!
歯周病治療には、柔らかい毛の堅さのブラシを使用します。
磨きにくい部位があるようでしたら 「 ワンタフトブラシ 」 や、歯間ブラシを併用しながら
治療の為のブラッシングをはじめます。
「 磨き方 」 ですが、確実にプラークを除去するには、毛先を歯周ポケットに入れる
「 突っ込み振るわせ磨き 」 から!
歯間部の隙間に、軟毛一列あるいは二列の歯ブラシを突っ込み
毛束が歯間部から抜けないようにして、歯ブラシを小さく振動させる方法です
そして、ある程度まで歯肉の状態が改善していたところで、今度は歯肉を鍛え
血行を良くする 「 フォーンズ法 」 を追加処方します。
フォーンズ法では、歯の表面は歯をかみ合わせて大きな円を描くように歯肉も一緒に磨きます。
裏面は、歯だけではなく歯肉も一緒に平行線を描くように歯ブラシを当てます。
やわらかめ歯ブラシでマッサージするように、歯肉から歯まで全体を円をかくように磨いて下さい。
次に、症状によって 「 どのくらい時間をかけて磨けば良いか? 」 ですが
口の中の条件、重症度、歯ブラシを使う器用さ等によっても異なりますし
日常的に行われているブラッシングとは、かける時間が全く違います。
重症であればあるほど1回あたりの時間も長くかかり、数か月という長い
「 治療の為のブラッシング期間 」 が必要になることもありますので
リラックスしながら腰をすえて、ブラッシングに取り組んで下さいね。
北山歯科では、患者さんそれぞれの条件に合わせて細かい指導の後
ブラッシングの効果を評価しています。